清水ゼミ3大テーマ

1.循環型マーケティング

 インターネットの登場以来、世の中の情報流通量は桁違いに増加しました。これに対し、情報を上手く処理できる人・出来ない人・または情報自体に関心がない人の違いがより明確になってきました。

 消費者行動論にはいくつかの包括的意思決定モデルがありますが、例えば「ハワード=シェスモデル」は商品のライフサイクルをもとに、「ベットマン・モデル」は情報処理能力をもとに、「精緻化見込みモデル」は動機をもとにしたものです。けれども、消費者の情報探索・発信を支える感度をもとにしたモデルはまだありませんでした。そこで、情報感度が高い人が “潜在顧客にも情報を回す” という視点を加えた意思決定プロセスを提案したものが『循環型マーケティング』です。

 

2.日本発マーケティング

 「マーケティング」とはそもそも、20世紀初頭にアメリカで発祥した学問です。そのため、現在提唱されているマーケティング理論や分析手法のほとんどは、アメリカで生まれたものです。

日本の研究者や実務家がマーケティングを扱うときは、これらをそのまま日本語に翻訳して使っていました。しかしながら、日本とアメリカでは、文化はもちろんのこと商習慣や消費者行動すら違います。これらを一緒くたにしてマーケティングを語ることは、本当に問題ないのでしょうか。

 この立場から、清水先生は日本オリジナルのマーケティング理論をつくることを目指しています。日本から世界へ。『日本発マーケティング』です。

 

清水ゼミ in 韓国

2014年 先生がご留学なさっていたピッツバーグ大学

3.学術と実務の両面性

 「机上の空論」という慣用句があるように、時として理論と実践には乖離があります。マーケティングにおいても、アカデミックの世界と企業の営利活動の場は完全に同じではありません。

そのため、清水ゼミはより実務的な研究にも力を入れています。毎年、各企業さまにご協力頂き、データをお借りしたり一緒に研究を行ったりします。データを扱う場合、IBMの統計解析ソフトウェア「SPSS」 を使って多変量解析を行います。

 実際に企業がビジネスで使っているデータなので、世の中のリアルを反映しています。

福澤諭吉は「実学の精神」を唱えました。実学とは、すぐに役立つ表面的な知識などではなく「科学(サイエンス)」のことです。これまでの常識にとらわれず、合理性によって物事の道理を究明し、その知見を現実の社会で活用すること。これが商学部の目標であり、清水ゼミの目標でもあります。